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〈パレードへようこそ〉

 先月、〈パレードへようこそ〉を観てきました。いい映画でした! 〈リトル・ダンサー〉と〈ブラス!〉がよく引き合いに出されているけれど、〈フル・モンティ〉が好きな人にもストライク・ゾーンだと思います。イギリス映画って労働者階級のヒューマン・ドラマ(温かくて感動的でユーモアもある)を作るのがうまいなあとあらためて感じました。
 きょうはその出演者について少し。

 出演者はみんなすごくよくて、ビル・ナイはもちろんとてもうまかったのですが、今回わたしが特にいいなあと思ったのはTVシリーズ「SHERLOCK/シャーロック」でモリアーティを演じているアンドリュー・スコット。モリアーティ役の彼にはわたしはあまり強い印象を受けなかったんですけど、今回のゲシン役は目の表情がなんとも言えず。ゲシンは炭鉱町の出身で、ゲイであるためにつらい思いをさせられた旧弊な故郷にわだかまりがあり、最初は炭鉱労働者を支援する運動にそれほど乗り気ではなかったんですよね。でも、友人たちと一緒に支援先の炭鉱を訪れることになり、そのときに彼が見せた失望を予期しているような緊張と不安の表情は強く心に残りました。彼が出演している〈ジミー、野を駆ける伝説〉、劇場公開時に見にいけなかったのが悔やまれる……。

 もうひとり演技巧者と思った(なんて言うと偉そうだけど)のがジョージ・マッケイ。彼は去年〈サンシャイン/歌声が響く街〉で観たときもいいなと思い、「これから注目の若手俳優」という紹介文に激しくうなずいていたのに、今回はあまりに雰囲気が違っていたので、実は最初、彼だと気がつきませんでした。〈サンシャイン~〉はアフガンでの兵役から帰ってきたばかりの若者役だったのに対し、今回は家族に自分の性的指向を隠しながら仲間との交流を深めていくゲイの役で、たぶん体のつくり方から変えていたんじゃないかな。本当に今後の出演作が楽しみ! 絶望的に役者の顔と名前が憶えられないわたしは、また観てから「彼だったのか!」なんてことがありそうだけど(苦笑)。

 あと、公式ウェブでは紹介されていないんだけど、この運動をきっかけに大学へ進学、のちに議員になるという主婦役を演じたジェシカ・ガニングという女優さんも存在感がありました。まだ若い女優さんのようだし、これからいろんな映画で会えるといいな。
 
 うっかり見逃してしまった方、二番館でもDVDでも機会があったらぜひ! わたしはとてもいい時間を過ごして、観終わったあとはなんだか力が湧いてくる感覚を味わいました。



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プロフィール

島村浩子

Author:島村浩子
東京下町在住の翻訳者。ミステリ・ロマンス・ノンフィクション・児童書など訳してます。本のほかに映画・洋楽・ミュージカルが好き。
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