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『11/22/63』とC・S・ルイス

2013-11-17 11.49.03 (450x800)

 11月22日が近づいてきて、ケネディが暗殺されてちょうど50年のことしは書店でケネディ本のコーナーができていたりする。スティーヴン・キングの『11/22/63』(11/22/63 上)(11/22/63 下)ももちろん置いてある。
 『11/22/63』は読了後、切ない余韻からしばらく抜けられなくなった。これから読む方には、〈イン・ザ・ムード〉が収録されたグレン・ミラーのアルバムを用意しておくことをお薦め。聴きながら読むと、読みおわったあと、また曲を聴いただけでじーんときます。曲調は明るくてもね。
 わたしはホラーが苦手なので、読みたくてもなかなか勇気が出せないことがあるキング。そんなわたしでも心ゆくまで楽しめた――ホラー色はゼロ。ナニコノ厚サ……な上下巻だけど、無駄なエピソードがひとつもないのはさすが。
 過去に戻ってのケネディ暗殺阻止の是非、アメリカにおけるケネディ家という存在、差別の問題、当時の文化――と、読み終わった人同士で語り合いたくなるポイントの多い本だ。

 ところで、1963年11月22日は『ナルニア国物語』の著者、C・S・ルイスが亡くなった日でもある。昔、日本C・S・ルイス協会の会合に参加したとき、ICUの元学長さんという先生は「ぼくにとっては、ケネディ暗殺よりも、ルイスが亡くなったことのほうが大きな出来事でした」とおっしゃっていた。
 ルイス、外見は温厚そうだけど、親友だったトールキンと仲違いしちゃったりと、いろいろむずかしい人だったようだ。でも、読者からの手紙には丁寧に返事を返す人でもあった。
 トップの画像は幼い女の子にルイスが送った返事(Letters to Childrenから)。絵入りなんてうらやましい! 

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プロフィール

島村浩子

Author:島村浩子
東京下町在住の翻訳者。ミステリ・ロマンス・ノンフィクション・児童書など訳してます。本のほかに映画・洋楽・ミュージカルが好き。
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