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洋書コンシェルジュ渡辺由佳里さんトークイベント

(2014/11/01)
 わお、きょうから11月! 月が変わってしまいましたが、10月16日に池袋ジュンク堂で行われた洋書コンシェルジュ渡辺由佳里さんのトークイベント〈続・洋書ベスト500~雑読のすすめ~〉 に行ってきました。
 当日の様子は動画がYouTubeで公開されていますので、ご興味おありの方はこちら↓をご覧になってください。



 洋書に関するお話がメインですが、和書を読む方にも参考になったり、うなずいたりする部分が多いと思います。
 個人的に心に残ったのは「幼いときは人間を信じることを学ぶ本を」「読書の積み重ねで道徳的なことを教えてもらったりした」という点。前者は宮崎駿さんが『本へのとびら――岩波少年文庫を語る』で書かれていることと共通するなあと思いました。後者は自分の体験と重なる部分が大きかったので。子供のころ、真の勇気ややさしさは本を通じて学んだ気がします――“自分はこんなふうにできないかも”とうっすら弱気なことを感じながら(苦笑)。

 渡辺さんというと、わたしが絶対に忘れられないのがこちらのブログ記事先日のイベントでもお話しましたが、この記事を読んだことがきっかけとなって、『ペナンブラ氏の24時間書店』をわたしが翻訳することになったからです。
 渡辺さんのブログはこの記事よりも前から楽しく読んでいました。最近の話題作は本国で刊行される前に日本語の翻訳権も売れてしまっていたりするので、仕事につなげようというより、渡辺さんの紹介のしかたがわかりやすくおもしろかったからです。ただ、ペナンブラに関する記事を読んだときは「わー、わたしが訳したいタイプの本かも」とちょっと興奮し、思わず知り合いの編集者Mさんに「この本のリーディング(下読み)は済んでいるか、版権は空いているか、できればわたしがリーディングしたい」とメールしたのです。
 運よく、この時点では日本側のエージェントも決まっていないような状態だったらしく、わたしがリーディングをすることになったのですが、その後、フランクフルトのブックフェアで話題作としてプッシュされたこともあり、結局、版権は数社による入札となりました。これは話題作の場合、よくあること(わたしも過去に涙をのんだことがあります)なので、予想された展開でした。
 しかし、実はその前にひとつまったく予想外の出来事が。なんと同じ東京創元社のなかでもほかの編集者(SF担当)さんが本書を企画として提出したのです。Mさんはミステリ担当なので、ミステリ班には確認をとっていたそうなんですが……。
 そんなわけで、他社との競合に加えて、社内でも企画が重なるというちょっと異例の事態もあり、話が正式に決まるまでスリルのあった作品です。
 契約が完了し、編集さんから刊行時期以外は公にしてもOKと言われたのを機に、渡辺さんにはわたしが訳すことになった経緯をメールでご報告しました。これがおととしの12月。その前月、渡辺さんが日本にいらしたので、わたしは一度オフ会でお目にかかっていたのですが、とても喜んでくださり、その後は折に触れ、Twitterなどで日本版ペナンブラをご紹介いただいています。感謝感謝です。

 今回の渡辺さんの来日をきっかけに、前回のオフ会で知り合った方と再会できたり、新たにとても魅力的な方々とお目にかかれたりと嬉しいことがいっぱいありました。とにかく、まわりを巻きこむ力、人を前向きな気持ちにする力の強い方です。イベントがすべて満席、参加された方が笑顔になるのはそれも理由じゃないかなと思います。

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どうせなら、楽しく生きようどうせなら、楽しく生きよう
(2014/09/25)
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プロフィール

島村浩子

Author:島村浩子
東京下町在住の翻訳者。ミステリ・ロマンス・ノンフィクション・児童書など訳してます。本のほかに映画・洋楽・ミュージカルが好き。
Twitter: @rhiroko
Instagram:@reepicheeph
Fedibird(マストドン):@rhiroko
Bluesky:@rhiroko
タイッツー:@rhiroko
訳書一覧はWorks 仕事をご覧ください。

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