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WarHorse ウォー・ホース ~戦火の馬~ 

(2014/08/21)

  舞台版〈WarHorse ウォー・ホース ~戦火の馬~〉を観てきました。

 宣伝などから受ける「馬と少年の友情物語」という印象とはちょっと違う感じ。「戦争のせいで数奇な運命をたどらされた馬ジョーイと彼にかかわった人びとの物語」と言ったほうが近いような。映画版もそうでしたよね――って、わたしはきょうの予習として昨日観たばかりなんですが。

 本作に関しては「反戦劇」という言葉も見かけたけれど、個人的に「反~」という言い方やスタンスはなるべく避けたいなと思っているので、「戦争の悲惨さ、むなしさを伝える劇」という言い方にしたいです。これが8月に上演されたのは、日本の観客に作品の持つメッセージがより響きやすくてよかったのではと思います。

 涙は流しましたが、わたしの場合、ジョーイたちパペットの存在感に圧倒された部分が大きかったと思います。
大ざっぱな人間なので、細かなところは見逃していたと思うけれど、映像で見たとき以上の本物らしさ。なかに入っている人も見えているのに!
 そして、この舞台をロンドンやNYに行かなくても観られたことが本当にすばらしい。「よく持ってきてくれました。よく来てくれました」と主催者と来日カンパニーに感謝したい。カーテンコールのときは出演者一同、達成感と充実感に満ちているように見えました。客席もスタンディング・オベーション。

 この舞台について聞くと、日本人なら文楽を思い出す人が少なくないと思うけれど、文楽との関係についてはプログラムに演劇ジャーナリストの伊達なつめ氏が2ページにわたって解説していらっしゃいます。
 この舞台のパペット制作・演出を担当した2人のうち、エイドリアン・コーラ-は60年代に文楽に関する映画を初めて観たときのことを語っているうちに、感極まって声を震わせ、バジル・ジョーンズのほうはうっすら目をうるませたそう。2人の文楽への強い思いは、欧米のほかのクリエイターとは次元が異なるとのこと。


↑このビデオの冒頭にコーラ-さんとジョーンズさんが登場します。感極まってうるうるしてしまうのがわかる繊細な感じのおふたり。(最初に映ってる4人とは違います)

 渋谷のシアターオーブで24日まで上演中。チケットはまだあるようだし、当日券も出しているようです。迷っている方がいらしたら是非! ウェストエンドに行った気分が味わえますよ~。

 そうそう、映画でいい味を出してたナラコット家のガチョウ、舞台版にも登場しました! カーテンコールで彼(彼女?)が出てきたときの客席のなごみっぷりと言ったら(笑)
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プロフィール

島村浩子

Author:島村浩子
東京下町在住の翻訳者。ミステリ・ロマンス・ノンフィクション・児童書など訳してます。本のほかに映画・洋楽・ミュージカルが好き。
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