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ワニ町関連トピックまとめ

(2023/5/29)

 きょうはわたしが翻訳を担当しているワニ町シリーズ関連のトピックをいくつかご紹介したいと思います。

✨️翻訳ミステリー読者賞の7位にランクインしました✨️
 4月16日に発表になった第11回翻訳ミステリー読者賞の7位にワニ町シリーズの第5巻『どこまでも食いついて』がランクインしました。シリーズものが巻を重ねてからランクインするのはなかなかむずかしい&めずらしいのではないでしょうか。投票してくださったみなさん、そしてランクインを喜んでくださったみなさん、本当にありがとうございます! 投票のコメントも、訳者として本当に嬉しいものばかりでした。

 以前、こちらの記事でデリオンさんのインタビューを紹介したことがあるのですが、その一部をちょっと転載します。

「わたしにとって、本は退屈や悲しみ、そのとき向き合いたくない感情から逃避する手段でした。本を書こうと決心したとき、それまでわたし自身が多くの作家から与えてもらったのと同じような逃げ道を、ほかの人たちに提供できればと思いました」
 そして実際に、読者さんたちから「闘病中や家族を看病しているあいだにあなたの本が逃げ道になってくれた」という手紙をたびたび受けとっているそうです。


 続いて、今回の読者賞投票コメントの一部も。

このシリーズはただの愉快な楽しいミステリーというだけではありません。苦境にある人、例えば毎日介護に明け暮れている人などが 読むと、現実から少し離れて、心から笑えます。気分転換になります。この本には、そういう人を励ます力があります。小説の力を感じます。

 思わずデリオンさんに「日本でも思いが伝わってますよ〜!」とお知らせしたくなるコメントです。同様の感想はオンラインのイベント(読書会)でも参加者さんからうかがったことがあり、今回のそのほかの投票コメントを拝見しても、このシリーズが持つ力をあらためて感じました。1作でも多く、長く日本語版の刊行が続けられるよう、訳者としてできることは全部やるつもりです。

 オンライン発表会のYouTubeアーカイブ視聴、投票結果と投票コメントのPDFダウンロードはこちらからできます。発表会の動画では、1位に選ばれた『辮髪のシャーロック』(文藝春秋社)の著者トレヴァー・モリスさん、訳者の舩山むつみさん、編集者の荒俣さんのお話も聞けたりします。ワニ町に関しては7位ランクインが発表されたとき(39分ごろから)のチャット欄の盛りあがりが嬉しかったです。

✨️原書刊行スタート10周年✨️
 ワニ町シリーズの第1巻原書 Louisiana Longshot は2013年の12月に発売されました。すなわち、ことしは刊行スタート10周年! 5月20日に発売された第25巻は早々にAmazonのコージーミステリ他のジャンルで1位になっています。10年弱で25作というのは、デリオンさんがほかにもシリーズを発表していることを考えるとかなりのハイペースです。そのうえ25巻になっても人気が保たれたままというのは本当にすごいと思います。
 日本語版は1巻の『ワニの町へ来たスパイ』が2017年12月刊行。10周年はまだ先ですが、どうかそれまで続けられますように!

✨️銀座教文館キリスト教書部でワニ町読書会が開催されます✨️
 来る6月10日に銀座の老舗書店、教文館さんでワニ町読書会が開催される運びとなりました。3階のキリスト教書部では以前から「キリスト教とミステリー」というコーナーが展開されていたのですが、6月6日からは「ミステリーを読むと「聖書」も「キリスト教」も面白い!キリスト教+ミステリー本のフェア」が開かれます。読書会はそのフェアの関連イベントです。あまりのユニークな企画に、お話をうかがったときはびっくりしましたが、イベント当日はスタッフの方から「教会あるある」などのお話もうかがえそうで、ミステリーを楽しむときの新たな視点が得られる会になるのではと期待しています。大好評の日本語版カバーを担当されているイラストレーターの松島由林(ゆき)さんとわたしも参加予定です。

 ワニ町はこれまでにもイベントの課題書として何度か取りあげていただきました。よい機会なのでそれをちょっとリストにしておきます。

2018年5月   翻訳ミステリー大賞お料理の会 告知文 レポート
         (バナナプディングやチキンフライドステーキなどを作りました!)
2019年12月   埼玉読書会 告知文 レポート
         (このレポートがきっかけになって続刊希望の声があがりはじめました)
2020年6月   札幌読書会オンライン読書会
         (ワニ町の魅力を広く知っていただくスタートになったと感じています)
2021年10月    札幌読書会ワニ町ナイト
2023年1月    札幌読書会ワニ町新年会
         (どちらもひたすら楽しい会)

 こうして見ると、ワニ町は1巻刊行後まもなくお料理の会の課題書に選んでいただいてるし、決して評判は悪くなかったんですよね。でも3巻刊行後、シリーズ刊行中止の危機に見舞われてしまった。幸い、埼玉読書会、札幌読書会のオンライン読書会を経て、応援してくださる方が増え、2020年9月に1巻が初めて重版し、続刊も決定。今日に至るわけです。
 いま止まってしまっている/止まりそうなシリーズも、読者のみなさんの「読みたい!」という気持ちがまとまれば、見える化されれば救われるかもしれない。前にツイートもしましたが、読者のみなさんにはぜひ版元が気づきやすい形で声をあげていただければと思います。
 ハッシュタグ(#翻訳してほしい本#続編翻訳希望 など)を使う場合も、どうか出版社名を入れてくださいませ! よろしくお願いします。
 
 

がらくたどん

ー「闘病中や家族を看病しているあいだにあなたの本が逃げ道になってくれた」という手紙をたびたび受けとっているー例えば毎日介護に明け暮れている人などが 読むと、現実から少し離れて、心から笑えます。ーえ、私の事?!と嬉しく拝見しました♪「逃げ道」というと消極的な印象を持たれる方もあるかと思いますが、上手なレスパイトは大人の生きる知恵。「ワニ街」はとても素敵なお助けアイテムです。先日は夫が購入して来た「ルートビア」でしばしルイジアナに心を遊ばせて参りました(*^。^*)後続巻、楽しみにしております!くれぐれもご自愛の上、頑張ってください。

06

01

13:00

島村

がらくたどんさま
「上手なレスパイトは大人の生きる知恵」いい言葉ですね。年を重ねるにつれ、息抜きの大切さを感じるようになりました。海外小説は自分の日常と距離があるので、物語の世界に入りこめるとなかなかよい効果が得られるように思います。ルートビア、わたしもときたま飲んで、シンフルに行った気分になってますw 本にも出てきましたが、アイスクリームをのせてフロートにするのもおすすめです。6巻の刊行日、そろそろ正式に発表があるかもです^^

06

01

23:21

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プロフィール

島村浩子

Author:島村浩子
東京下町在住の翻訳者。ミステリ・ロマンス・ノンフィクション・児童書など訳してます。本のほかに映画・洋楽・ミュージカルが好き。
Twitter: @rhiroko
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