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歌ウマさんに幸あれ!〜『fff-フォルティッシッシモ-』『シルクロード~盗賊と宝石~』〜

雪組トップコンビ望海風斗さんと真彩希帆さんの卒業公演『fff -フォルティッシッシモ-』『シルクロード~盗賊と宝石~』を観てきました。

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正直、生で観るのは無理かなあとほぼあきらめていたんです。東京公演は感染拡大防止のために一時、一階席のみの発売になったりして、チケ難に拍車がかかっていたし。本拠地千秋楽をすでに配信で観ていたので、あとは東京千秋楽をライビュで観てがまんするしかないか、と。ところが、最後の最後にイープラス貸切公演のS席が当たり、当選メールが届いたときには「うそー!」と叫び声をあげ、そのあとは嬉しすぎてひとりPCの前で泣いたという(苦笑)。でも、東京の感染者数がどんどん増えてきていたので、観劇日直前になっても「まさかの中止になったりしないよね……」とひやひやしていました。

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ひさしぶりの東京宝塚劇場。幕があがると、「あ、実際の舞台はこういう大きさだったっけ、こういうふうに見えるんだったっけ」と、スカイステージ(宝塚専門チャンネル)や配信、ライビュの映像に慣れてしまっていた自分に気づきました。と同時に、「ああ、ずっと画面越しに観ていた人たちがいま実際に目の前で動いてる! 演技してる!」と感動し、もう最初っから涙腺が……。マスクした状態で泣くとすぐに拭けずに困りますね。

『fff』はもう本当に脚本とそこに込められたメッセージがすばらしく、生徒さんひとりひとりが輝いていて、あっという間に物語の世界へと連れていかれました。「謎の女」の正体が明らかになるくだりでは、歌詞に胸を締めつけられるようで。幕間は感動のあまり、なかば放心状態だった気がします。いや幕間だけじゃなく、二幕でシルクロードへ、別世界へと連れていかれたあとも放心状態は続き、翌日になると今度は「本当にわたしはあそこにいたのか? あれはきのうのこと?」と現実感やら時間の感覚やらがおかしくなってました。

まだどこか夢見心地のまま書いていると、しょうもないことを延々と書いてしまいそうなので、きょうは最近、あらためて強く感じている、歌ウマさんのすばらしさについて少し書いておきたいと思います。

宝塚に関しては華やかさとか別世界度の高さとか、魅力はいっぱいあるけれど、わたしはやっぱり歌のうまいスターさんに惹かれます。14年花組『エリザベート』の北翔さん、16年星組『桜華に舞え』の真彩さんは「な、なに、このうまさは???」と特に衝撃でした。伸びのある歌声を聴くと、心と体の両方をマッサージされているみたいな心地よさを感じるんですよね。そんなわたしからすると、望海さんと真彩さんという「超」のつく歌ウマトップコンビは本当に奇跡としか言えなくて。今回も「いやなにこの声量」「なんでこんなにクリアな高音が出るんですか……」と感動しまくって帰ってきました。

今回の雪組公演のエトワール、有栖妃華さんもすばらしかった。お名前を知らなかったので、帰宅後すぐに検索しました。ほかに花組の音くり寿さん、星組の有沙瞳さんも以前舞台を観たときに歌声に感動しました(すばらしいのが歌だけという意味ではありません)。

トップになるだけが活躍の道とは思いませんが、すばらしい歌声を持つジェンヌさんが今後もそのすばらしい歌唱力を発揮する機会に恵まれること、よい役に抜擢されることを願ってやみません。美しく伸びやかな声は聴いた人を幸せにする力を持ってるから!
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プロフィール

島村浩子

Author:島村浩子
東京下町在住の翻訳者。ミステリ・ロマンス・ノンフィクション・児童書など訳してます。本のほかに映画・洋楽・ミュージカルが好き。
Twitter: @rhiroko
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Fedibird(マストドン):@rhiroko
Bluesky:@rhiroko
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訳書一覧はWorks 仕事をご覧ください。

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