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I'm full of surprises.

(2017/08/11)

 翻訳の勉強を始めてまだ間もないころ、授業の課題のなかに "I'm full of surprises."という文章が出てきました。出典は忘れたけれど、たしか孫たちと話していたお祖母さんの台詞だったと思います。これをわたしは(お祖母さんが)「とってもびっくりした」という感じに訳していったんです。ブブーッ、不正解。正しい意味は(お祖母さんが)「驚かせるところがいっぱいある」「意外な面をたくさん持っている」ですね。ここを間違えてるとは夢にも思ってもいなかったわたしは、そりゃもう"I was really surprised!"でした。20人くらいのクラスで何人ぐらいだったかなあ。ほかにも勘違いしていた人がいて、みんな驚いていました。

 こんなエピソードを思い出したのは、先日ある娯楽番組で英語ネイティブ女性のコメント "I'm full of surprises." に「びっくりしたわ」という意味の日本語字幕がついていたからです。あ、テレビ番組の字幕をつけたりする人でも間違う表現なんだなあと、ちょっと安心……いやいや、注意しなければと気持ちを引き締めたしだいです。
 "full of surprises" の危険なところは、話者がびっくりしたという意味に受け取ってしまっても、訳に違和感があまり出ない、だから気づきにくい点でしょうか。じっくり読むと文脈からもおかしいと気づくんですけど。このあいだの番組では、たしかネイティブ女性は「わたしには意外な面がいっぱいあるのよ。ご近所さんだって、実はそういう面を持っているかもしれないわ」と言っていたのですが、字幕が「びっくりしたわね。ご近所さんも意外なところを持ってるかもしれないわ」というような意味(←うろ覚え)になっていて、でも字幕だけ読んでいれば引っかかることはありませんでした。

 English sentences are full of surprises and traps for (Japanese) translators.





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プロフィール

島村浩子

Author:島村浩子
東京下町在住の翻訳者。ミステリ・ロマンス・ノンフィクション・児童書など訳してます。本のほかに映画・洋楽・ミュージカルが好き。
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