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『シャーロットのおくりもの』

(2017/05/13)

 新緑が美しい季節になりましたね。梅雨入り前の5月は、わたしが1年で一番好きな時期かもしれません。とか言いつつ、きょうはかなり強い雨でしたが。
 今年は若葉を見て「生き生きしてきれいだな〜」と思うと同時に、「ああ、でもちょっと頼りなげ」なんて感じたり。これも年のせいでしょうか(笑)。

 さて拙訳『ジョージと秘密のメリッサ』の発売から5カ月がたちました。Twitterなどで拝見していると、主人公ジョージの親友ケリーがいい!という方のほかに、お兄ちゃんのスコットって意外といいやつじゃん!という感想の読者さんもいらして、スコット大ファンの訳者としては嬉しいかぎりです。個人的には、かつてジョージと仲のよかったリックも「本に描かれていない部分ではどんな子なのかな」となかなか想像力を刺激されるキャラクターでした。

 『ジョージと秘密のメリッサ』では、ジョージたち4年生がE・B・ホワイトの『シャーロットのおくりもの』の劇を学校で上演することになります。アメリカの小学校では読書の時間の課題書として超定番らしく、ほとんどの人が内容を知っている作品のようです。日本における『ごんぎつね』や『手ぶくろを買いに』みたいな感じでしょうか。そんなわけで、『ジョージと秘密のメリッサ』の原書は、読者が『シャーロットのおくりもの』のあらすじやキャラクターを熟知していることを前提に書かれたような部分がありました。そういうところは日本の読者にはわかりにくいのではということで、邦訳に際しては著者アレックス・ジーノから許可を得て、原文にはない補足説明的な文章を入れてあります。



 『シャーロットのおくりもの』は二度映画化され、1973年にアニメーション版が、2006年に実写版がそれぞれ公開されています。2006年のダコタ・ファニング出演作はご覧になった方も多いでしょうか? わたしは1973年のアニメ版が原作に忠実そうだったので、こちらを観ました。シャーロットの声は昨年末に亡くなってしまいましたが、デビー・レイノルズ——キャリー・フィッシャーのお母さんですよ。



 わたしは『ジョージと秘密のメリッサ』の原書を知るまで『シャーロットのおくりもの』を読んだことがなかったのですが、ものすごく感動しました。昆虫系(蜘蛛は昆虫じゃないですけど)が苦手な方も大丈夫です! 大の虫苦手人間のわたくしが保証します。ウィルバーも単なる頼りないブタじゃありません。最後は大人でも——いや、大人なればこそ?——涙なしには読めない作品です。日本ではあすなろ書房からさくまゆみこさんの訳で刊行されていますので、未読の方はぜひ!

*E・B・ホワイトの作品については以前にこんな記事を書いていました。


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プロフィール

島村浩子

Author:島村浩子
東京下町在住の翻訳者。ミステリ・ロマンス・ノンフィクション・児童書など訳してます。本のほかに映画・洋楽・ミュージカルが好き。
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