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【洋書】Suzanne Brockmann著TSS最新作 その2

(2017/04/18

さて、今回もブロックマンの最新作(洋書)について少し。

 本書はヒロインのシェイラがロマンス作家という設定なので、彼女とピーターとの会話を通してブロックマンがロマンス小説に対する自分の考えを書いていたりします。ポルノとロマンスの違いとか、ティーンエイジャーの読者もいるから、彼女たちに送ろうとしているメッセージのこととか。そうしたなかで特に印象に残ったのがつぎの文章。

People--particularly women--don't need someone else to be whole. They need someone else to stand beside them and help them be the best person that they can be.

ブロックマンらしい考え方です。

 シェイに"I'm very familiar with the disrespect this genre gets"とも言わせてました。ロマンスに限らず、このごろ「ジャンル」ってむずかしいなと思うことがあります。というより、問題は趣味や好みの異なる人に対して敬意を持てるか持てないかかなあ。

 本作ではピーターの娘、まだ15歳のマディのロマンスも描かれています。タイプは違うけど、そのフレッシュさがシリーズ第1作『遠い夏の英雄』のマロリーとデイヴィッドを思い出させました。

 イジー、アダム、そしてわたしが翻訳を担当した『凍てつく夜のささやき』のヒロイン、リンジーなど、なつかしい顔ぶれが物語の脇を固めています。前記事に書いたようなシリアスなトピックを盛りこみつつも、ブロックマンのノリのよさは相変わらずです。本書も邦訳を刊行できる日がくるといいなあと思っています。


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プロフィール

島村浩子

Author:島村浩子
東京下町在住の翻訳者。ミステリ・ロマンス・ノンフィクション・児童書など訳してます。本のほかに映画・洋楽・ミュージカルが好き。
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