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宝塚星組〈桜華に舞え/ロマンス!!〉その2

(2016/11/13)

 北翔さんのラストデイが1週間後に迫ってまいりました。先日は北翔さんが大階段を降りる際にハプニングがあったと知り、もう頭から血が引きました。大事にならずよかった……。どうかどうか千秋楽まで、みなさんご無事で。
 ラストデイはライブビューイングが開催されるので、それに行きます。これ、先行抽選はハズレたんです……。結果発表前日に会場が追加になったので、嫌な予感はしていたのですが。そのため、先週の日曜日はひさびさにネットの一般発売(先着)に参戦したんですけど、取れなかったらどうしようともう前夜から緊張しまくりでした。すぐにつながってよかった(嬉し涙)。

 さて〈桜華に舞え/ロマンス〉ですが、今回は個々の出演者さんについて少し。

☆夏樹れいさんと真彩希帆さん
 お二人とも歌ウマさんですよね〜。夏樹さん〈Amour それは……〉のデュエットダンスでもカゲソロをまかされていたし、今後のさらなる活躍を期待します。スペイン語が得意というところもかっこいい。真彩さんは〈桜華〜〉第2場の会津陥落の場面での歌がすばらしくて感動しました。雪組への異動が決まっているそうですが、雪は「超」がつく歌ウマの望海風斗さんがいるし、組替え後の活躍も楽しみにしています。

☆妃海風さん
 〈桜華〜〉第2場、桐野利秋との出会いの場面が凜々しくてすてき。第2幕のレビューも含めて、特に今回はいいなあと思う場面がいっぱいあるのだけど、とりわけ印象に残っているのはレビューの「友情」。男役さんに混じり、北翔さんの隣で力いっぱい踊っているふーちゃんを見ていると、本当に北翔さんの相手役さんがこの人でよかったなあとしみじみ思いました。

☆紅ゆずるさん
 〈桜華〜〉のラスト、倒れた桐野に隼太郎が駆け寄ってからは、客席のたぶん8割……いや、9割がたは泣いていますよね。隼太の「痛かったろう……つらかったろう……」(うろ憶え)という台詞に胸を締めつけられます。紅さんの演技が傑作〈桜華〜〉をより感動的なものにしていると感じました。タカラヅカ・ニュースで北翔さんとの場面について「言葉でお芝居しながら、心でも会話しているんですよ」とおっしゃっていたのが、強く心に残っています。紅さんの大劇場トップお披露目公演作〈THE SCARLET PIMPERNEL〉はチケ取りたいへんになるのかしら。昔『紅はこべ』を夢中で読んだ身としてはぜひ観にいきたいと思っています。

☆北翔海莉さん
 もう「なんなんだ、この人は!」といういまさらの驚きと尊敬でいっぱいです。〈桜華〜/ロマンス〉をわたしが観たうちの1回は、1日2回公演のソワレだったんですが、レビュー「友情」の場面であれだけ踊りながらも(脚の挙げ方がいつもきれい!)、こちらの予想や記憶を上まわる声量と安定感で劇場に歌声を響きわたらせる。「サイボーグ」という言葉が頭をよぎりました。もちろん、北翔さんはサイボーグとは対極の人だとわかっているのですが。
 北翔さんはよく「この舞台がお客さまの記憶に少しでも残ってくれれば」「みなさんが元気や力を得てくだされば」という内容のコメントをされますけど、忘れようと思っても忘れられませんよ! そして、思い出すたび「わたしもがんばらねば」という気持ちになります。
 わたしが生で観ているのは専科時代からの北翔さんだけ。でも、回数は少なくとも劇場で観られて本当によかった。退団後のお仕事、きっともう決まってるんですよね。発表が楽しみです。

 生観劇といえば、今回「あー、やっぱり映像とは違う」と感じたのが、〈ロマンス〉冒頭の衣装の色彩。スカステで紅さんがこの場面を「めっちゃきれい!」とおっしゃっていたものの、テレビで見たときは「なるほど」程度の感想だったんです。でも、実際に劇場で観たら本当にため息が出るほどきれいでした。
 プログラムに衣装の任田幾英さんのコメントが載っていたのですが、使用する繊維によっては、照明が当たると、思っていたものとは違う発色に変化することもあるのだとか。特にロマンチック・レビューではやさしい色、きれいな色合いを求められることが多いので、神経を使われるとのこと。テレビは客席からではわからない細かいところもわかるのが魅力ですが、衣装をはじめ、舞台というものはやはり劇場の照明のなかで、ある程度の距離をもって見た場合、いちばん輝くように作られているのだなとあらためて感じました。

 さて、来週日曜日の北翔さんラストデイ・ライブビューイング。また泣きそうな気がしますが、目に、心に焼きつけてきたいと思います。



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プロフィール

島村浩子

Author:島村浩子
東京下町在住の翻訳者。ミステリ・ロマンス・ノンフィクション・児童書など訳してます。本のほかに映画・洋楽・ミュージカルが好き。
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訳書一覧はWorks 仕事をご覧ください。

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