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〈キンキーブーツ〉と〈ソング・オブ・ラホール〉

(2016/10/15)

 先日、来日版のミュージカル〈キンキーブーツ〉を観てきました。楽しかった! ドラァグクイーンがメインキャラクターのひとりで、親子の心のすれ違いなども描かれ、内容的には楽しいばかりではないんですけど。
 楽曲は——わたしと同世代の方は特によくご存じのはずの——シンディ・ローパーによる全曲書き下ろし。ドラァグクイーンのローラ役、J・ハリソン・ジーの歌唱がとにかくパワフルでした。
 ラストのファッションショーの場面、歌い踊るローラのウィッグがリズミカルに揺れるのに合わせて、こちらもどんどん心が浮き立ってきました。
 最後は立ちあがって踊っているお客さんが多かったです。


(↑ファッションショー場面の動画。ローラのウィッグのふわふわぶりにご注目)

 来日ミュージカル公演や外国人ミュージシャンのコンサートなどに行くと、途中で必ずと言っていいほど「ああ、いいなあ」とすごく幸せな気分になる瞬間があります。
 もちろん日本人の舞台やライブなどでも感動したり、口角あがりまくって帰ってきたりするんですが、来日公演のときに感じる幸せ感は一種独特。その理由はなんだろう?と考えてみると、ステージ上と客席側で、育ってきたバックグラウンドが明らかに大きく異なる人たちが同じ時間と空間を共有し、さらに楽しんでいるという構図がわたしは好きなのだと思います。

 先月観た映画〈ソング・オブ・ラホール〉がすごく気に入ったのも、似たような理由からという気がします。ウィントン・マルサリス率いるニューヨークのビッグバンドと、パキスタンで迫害を受けていた伝統音楽家たちが結成した〈サッチャル・ジャズ・アンサンブル〉の、異なる国・異なるジャンルの人々が交流し、ひとつのステージを作りあげていく様子がわたしにとってはツボだったんです。

 バックグランドが違うということは、ほぼ確実に相容れない部分があるはずです。でも、芸術やエンターテインメントを通じては、同じものをいいと感じたり、共感できたりすることもある。来日公演はわたしにとってそれを強く実感できる場なんだと思います。


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プロフィール

島村浩子

Author:島村浩子
東京下町在住の翻訳者。ミステリ・ロマンス・ノンフィクション・児童書など訳してます。本のほかに映画・洋楽・ミュージカルが好き。
Twitter: @rhiroko
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訳書一覧はWorks 仕事をご覧ください。

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