FC2ブログ

06

16

コメント

翻訳書ドミノ 第20回 『蠅の王』

(2016/06/16)

 ひさしぶりの翻訳書ドミノです。前回の『白鳥のトランペット』はキーワードがいくつもあったので迷いましたが、「タイトルに生きものの名前が入っている」つながりで『蠅の王』へ。著者ゴールディングはノーベル文学賞受賞者です。

 この作品はこちらの記事にちらっと書いた読書会の課題書になったのをきっかけに、何年も前に読みました。読書会当日、主催者のKさんが教えてくださったのが松岡正剛氏のこちらの文章。松岡氏が「二度と読む気はしないような気がして放ってあった物語だが、それだけに忘れられなかった」「しかし、かなり吐き気を催す寸前まで、物語は進んでしまうのである」という作品、わたしにとってはとにかく読むのが苦しかった。最後は「はやくゲームオーバーにして」とばかり考えていた覚えがあります。

 そんな読むのが苦しい本になぜつなげたかと言えば、読後は「読んでよかった」と思ったからです。少年たちの物語なので、特に若い世代と若い世代に関心がある人に読んでほしい。↑の松岡氏の文章にあらすじが詳しく(結末は伏せて)書かれているので、未読の方はまずそちらぜひ。





 若い世代に読んでほしいと書いたけれど、早すぎると問題もあるかもしれないので、高校生以上ぐらいがいいのかなあ。突っこんだ解釈をしなくても、ただこの作品の衝撃を体験しておくだけでも、意味はあると思うのです。でも、いまは新潮社、集英社ともに文庫版は古書しかないのね……。




管理者にだけ表示を許可する

この記事のトラックバックURL

http://rhiroko.jp/tb.php/134-4aade733

プロフィール

島村浩子

Author:島村浩子
東京下町在住の翻訳者。ミステリ・ロマンス・ノンフィクション・児童書など訳してます。本のほかに映画・洋楽・ミュージカルが好き。
Twitter: @rhiroko
Instagram:@reepicheeph
Fedibird(マストドン):@rhiroko
Bluesky:@rhiroko
タイッツー:@rhiroko
訳書一覧はWorks 仕事をご覧ください。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード

QR

*32*

Designed by

Ad