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翻訳書ドミノ 第19回

(2016/03/13)

 あ、あれ、おかしいな、3月になったらサクサク更新するはずだったのに……ということで、なぜか3月にはいって初めての更新ですが、本日は翻訳書ドミノの19回。前回の『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』から「キーワードがミュージシャン」つながりでE・B・ホワイトの『白鳥のトランペット』(松永ふみ子訳・福音館書店刊)へ。『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』はタイトルにもあるグレイトフル・デッドがロックバンド、『白鳥のトランペット』は主人公ルイがトランペッターです。ちなみにルイは声の出ない白鳥。



 おもしろい児童書は年齢にかかわらず人を惹きつけるもの。わたしもよく人と話すときに「大人も子どもも楽しめる作品」なんて言ったりしますが、この本は大人と子どもが同じところで笑いつつも、その笑いの種類というか度合いがちがうかもと感じた本です。この作品の魅力についてはこちらのページの担当編集者さんからのメッセージにあますところなく書かれているんですが、ここにもおもしろさのポイントとして指摘されているルイの両親のコミカルな会話、「人間の大人たちの、多少打算的でありながら良心的でもあるという世俗的健全さ」が、たぶん大人の読者が読むと「あるある」度「わかるわかる」度がすごく高くて、しみじみとおかしいと思うんです。本書の帯には「『ちびっこスチュアート』『シャーロットのおくりもの』の作者による小粋な物語」とあるんですけど、もうほんと「小粋」という言葉がぴったり。さすがE・B・ホワイト!

 E・B・ホワイトといえばピューリッツァー賞を受賞していて、Elements of Styleというアメリカで超有名な文章指南書の共著者であるのですが、少し前にこちらのバージョンの表紙を見てぎょっとしました。これ、大学時代、作文の授業の副読本だった……けど、わたしはほとんど開いたことがなかった……そしてそのまま何年か前にさよならしてしまったような(汗)。学生時代はとにかく無事に卒業することしか考えてなかったんだよなあ。最近、いまに輪をかけてへなちょこだった自分を反省することがたびたびです……。


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プロフィール

島村浩子

Author:島村浩子
東京下町在住の翻訳者。ミステリ・ロマンス・ノンフィクション・児童書など訳してます。本のほかに映画・洋楽・ミュージカルが好き。
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訳書一覧はWorks 仕事をご覧ください。

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