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ミュージカル〈トップ・ハット〉

(2015/10/15)
 ミュージカル〈トップ・ハット〉東京公演、3日目の10月2日と千秋楽の10月12日に行ってきました。2013年ローレンス・オリヴィエ賞3冠(最優秀新作ミュージカル賞含む)作品です。


 
 もうね、ロンドンまで行かなくても英国キャストでもこの舞台を見られたことが本当に幸せ。すばらしかった。
 ツイッターにも書いたけれど、ダンス、歌、衣装、美術、何もかもが最高にすばらしい。隅から隅までエンターテインメントの塊みたいな舞台です。この完成度の高さはなんなんだろうと頭がぐるぐるしてしまうくらいなんですが、その答えはプログラムに載っていた振付担当ビル・ディーマーのつぎの言葉にあるような気がしました。

アンサンブルであれ、役者が変わる度、わたしは劇場に赴いてチェックを欠かしません。ミュージカルは正確さが何より大切な芸術で、少しでも崩せば、作品全体に影響することをよく知っているからです。

 たぶん彼のこの言葉にこの作品の関係者、出演者全員の姿勢が表れているのではないでしょうか。
 
 観劇1回目はとにかくダンスに魅了されたけれど、2回目は歌唱のすばらしさも強く感じ、そういえば4月にヅカ版観たときも歌が印象に残ったものなあと思い出しました。

 とはいえ、やはり圧倒されるのはオープニングのPuttin' on the Ritz と1幕最後のTop Hat, White Tie and Tails のタップ。主演のアラン・バーキットさんも全幕を通して好きなナンバーのひとつにTop Hat を挙げています——理由は「(ぼくにとって)ハードな1幕が無事に終わる……」という安堵感もあるそうだけれど。それに千秋楽2幕目のCheek to Cheek (主役ふたりのデュエット・ダンス——上の動画にも収録されている見せ場)はスピード感が格別で、本当にすごかった。踊り終わったあと拍手がやまなかったし、アランさんも相手役のシャーロットさんもそれを噛みしめるかのように長めの間を取っていたように見えました。
 
 上に隅から隅までエンターテインメントの塊と書きましたが、主役ふたりばかりでなく、ふたりを囲む主要登場人物4人(結婚3年目にして倦怠期気味のプロデューサー夫妻、そのプロデューサーの従者、服飾デザイナーのアルベルト・ベッディーニ)も個性豊かだし、ホテルのボーイやメイドといった脇役もそれぞれ少しずつ見せ場があったりと、単なる「その他おおぜい」に終わっていないところがみごとな脚本です。
 サントラ盤を買ってからわたしが特に好きになったのはアルベルト・ベッディーニ。もう彼が歌うLatins Know How は聴きながらにやにやしっぱなし。彼、自己中のようでいてデイル(シャーロットさん演じるヒロイン)が落ちこんでいるときにはちゃんと気づいてくれるし、ジェリー(アランさん演じるヒーロー)よりもいい男かもしれないと思ったり(笑)。

IMG_0068.jpg
(↑アルベルトを演じる役者さんは素顔も濃かった(笑))

 2回見れば満足するだろうと思っていたのだけれど、2回見たらかえってはまってしまって、いまはもう1回見たいという気持ちでいっぱいです。16日からの大阪公演、東京から大阪まで追いかけていく人もいるんだろうなあ。行ける人がうらやましい。

(追記)
 ほとんど自分のためですが(苦笑)、ツイッターで拾った〈トップ・ハット〉関連のツイートを下にまとめておきます。





















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プロフィール

島村浩子

Author:島村浩子
東京下町在住の翻訳者。ミステリ・ロマンス・ノンフィクション・児童書など訳してます。本のほかに映画・洋楽・ミュージカルが好き。
Twitter: @rhiroko
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訳書一覧はWorks 仕事をご覧ください。

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