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翻訳書ドミノ 第14回

(2015/10/03)

 今回は翻訳書ドミノの第14回。「主人公(ヒーロー)が本来なら受けられるはずの支援を受けられず、ほぼ孤立無援状態」つながりで『超音速漂流』へ。第13回で取りあげた『遠い夏の英雄』ではSEALSの公式の支援を受けられないトムがチームメイトの協力を得てテロリストを追いましたが、『超音速漂流』では、ミサイル攻撃を受けた超音速旅客機ストラトンの乗客でアマチュアパイロットのジョン・ベリーが、ストラトンの墜落を望む関係者に妨害を受けながら、巨大機を操縦してサンフランシスコへ帰還するという不可能に挑みます。



『超音速漂流』は航空パニック小説の大傑作。航空パニック+謀略小説といった感じで、困難につぐ困難のハラハラドキドキと、保身をはかる人間ーーミサイル誤射を隠蔽したい軍人、莫大な保険料支払いから逃れたい航空会社と保険会社の担当責任者ーーの醜さや弱さが描かれています。高高度で脳損傷を負った人々がときに暴徒となって襲いかかってくる恐怖も。著者のひとりトマス・ブロックが本職のエアライン・パイロットという作品背景に説得力があります。
 本作を初めて読んだのは20年ほど前。英語で読んだのですがページを繰る手が止まらず「これぞページターナー」と思ったのを覚えています。時間がたつと忘れてしまうところももちろんいっぱいありますけれど、「おもしろかった!」という満足感は褪せることのない作品です。
 こちらの記事にもちらっと書きましたとおり、わたしが世話人をしている読書会が9月27日に開かれました。27日の読書会の課題書はハイジャックものの傑作『シャドー81』。そんなわけで、課題書とゆるく結びつけられるかなと少し前に本書を再読しておいたのですが、寝る前に読むとドキドキが強すぎて安眠の妨げになりそうでした(苦笑)。いまも流通していればこの作品を読書会の課題書にしたかったところです。もちろん『シャドー81』も非常におもしろい作品ですから、27日の読書会はおおいに盛りあがりましたけどね。



 先日の読書会はわたしが司会を務める番だったので、司会をしながら気づいたこと、あとで反省したことなどがありました。そうしたことについてもまた機会があったら書ければと思っています。

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プロフィール

島村浩子

Author:島村浩子
東京下町在住の翻訳者。ミステリ・ロマンス・ノンフィクション・児童書など訳してます。本のほかに映画・洋楽・ミュージカルが好き。
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