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なぜ?と驚きがいっぱいのワニ町読書会@銀座教文館キリスト教書部

(2023/6/29)

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「盛岡には実際に通りを挟んでカトリック教会とバプテスト教会が建っている場所があるんですよ」とZoom参加の牧師さま。たちまち参加者さんから「ええ〜!」っという驚きの声——6月10日(土)、銀座教文館のキリスト教書部で開かれたワニ町読書会でのひとコマです。

 当日は当初の予定人数を超える方がお集まりくださって、なかには北海道、福井、静岡、そして宮城県からいらっしゃった方も! 4巻解説の♪akiraさん、シリーズの装画担当の松島由林さんもお忙しいなか足を運んでくださり、読書会を盛りあげてくださいました。
 当日の様子や信者の方からあったお話などは松島さんがレポをツイートしゃおさんブログ記事にしてくださっているので、ぜひそちらもご覧ください。ほかの参加者さんも感想などをTwitterにあげていらっしゃいます。”ワニ町”と“読書会”で検索すると、ご覧いただけるかと。
 今日はこの読書会が開かれた経緯などについて書きたいと思います。

 きっかけは今年2月のこちらのツイートでした。「えっ、教文館のキリスト教書部さんにワニ町?」と驚いて、わたしも引用RTなどしたところ、スタッフの方からレスをいただきました。教文館さんは銀座方面に行くとよく寄る本屋さんということもあって、ぜひとも売場を拝見せねばと思っていたところ、なんと2月の下旬に版元から連絡があり、教文館さんから「営業部経由でトークイベント出演の打診がありました」とのこと。“トークイベント”という言葉と、キリスト教関連の質問が出るかもしれないとのお話に「わたしで大丈夫だろうか……」と不安にもなりましたが、キリスト教関連の話題はスタッフのみなさんが詳しいだろうから「もし困った場合はどうかフォローを」とお願いして、お引き受けすることにしました。
 その後候補日のご連絡があり、どちらも土曜日だったのは日曜日が安息日だからだそう。なるほど。土曜日開催だったおかげで、当日Zoom経由と会場の両方で牧師さまのお話をうかがうことができたわけです。
 予定しているイベント概要もすぐにお知らせいただきました。「どうしてワニ町シリーズをキリスト教書部で置くことになったか」や「シリーズに出てくるキリスト教あるある」などのお話を書店スタッフさんのほうからしてくださるとのこと。「教会あるある」については、そのうちのひとつを事前に教えていただいたんですが、それをうかがったとき「このイベント、絶対におもしろくなる」と確信いたしました(笑)。

 訳者からお話することとしては、自分が書店イベントなどに参加するときを考えると、少しでも「ほかでは聞けない話」が聞けると嬉しいよなあと思い、ワニ町を訳すことになったきっかけに絡めて、わたしがこのシリーズのリーディング(下読み)をしたときのレジュメの一部を紹介しようと考えました。
 ワニ町は著作権エージェントから「こういう作品がありますよ」と版元に紹介/売りこみがあり、そこから翻訳出版にいたったケースです。こういう場合、編集者から翻訳者のところへリーディングの依頼が入るので、翻訳者は原作を読み、登場人物やあらすじ、所感などをレジュメとしてまとめます。この“リーディングレジュメ”は書いた翻訳者と、依頼元である編集部の限られた人しか内容を知らないことがほとんど。当日読みあげたのはレジュメのごく一部ですが、参加者さんに関心を持っていただけそうなところを選んでみました。

 ところで、一般の読者のみなさんは著作権エージェントの存在を意識することってあまりないのではないでしょうか。しかし、翻訳書の出版に著作権エージェントは欠くことのできない存在ですし、わたしはワニ町(本国ではMiss Fortune Mystery)という楽しいシリーズと出会うきっかけを作ってくれたイングリッシュ・エージェンシー・ジャパンさんに心から感謝しています。
 一冊の翻訳書が読者の手に届くまで、かかわる関係者はといえば、まず原著者、著作権エージェント、出版社、翻訳者、校閲者、装幀家、イラストレーター、解説者、印刷所、書評家、そして今回イベントを開いてくださった教文館さんのような書店が思いうかびます。いろいろと簡単ではないですが、このなかの誰もが気持ちよくそれぞれの役割を果たして、喜んでいただける本をお届けしつづけられるといいなあと思います。

 ずいぶん長くなってしまいました。当日の読書会の様子や「教会あるある」、終わってから感じたことなどについてはまたあらためて書きたいと思います——と、いったんお断りしたうえで申しあげると、当日は本当にずっとなごやかな雰囲気で、わたしもすっかりくつろいで楽しい時間を過ごすことができました。シリーズ刊行途中には残念なこともあったワニ町ですが、応援を続けてくださったみなさんのおかげで、今回は訳者としてとても幸せな体験をさせていただきました。
 読書会当日は版元東京創元社の営業部の方も会場にいらしていたので、教文館キリスト教書部のみなさん、参加者のみなさんのワニ町への熱い思いをしっかり受けとめてくださったのではないかと思います。8月の6巻刊行に向けてキャンペーンなども行われるようですので、どうぞ楽しみにお待ちくださいませ。

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(↑この読書会は“キリスト教+ミステリー本のフェア”の関連イベントでした。こちらの写真は読書会でフェア会場を使用していたあいだだけの限定ディスプレイです)

*ワニ町の著作権エージェントはシリーズ途中からタトル・モリエイジェンシーになっています。

プロフィール

島村浩子

Author:島村浩子
東京下町在住の翻訳者。ミステリ・ロマンス・ノンフィクション・児童書など訳してます。本のほかに映画・洋楽・ミュージカルが好き。
Twitter: @rhiroko
Instagram:@reepicheeph
Fedibird(マストドン):@rhiroko
Bluesky:@rhiroko
タイッツー:@rhiroko
訳書一覧はWorks 仕事をご覧ください。

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