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『18歳の著作権入門』と『英語の発想』

(2020/7/31)

 7月もきょうで終わり。みなさん、いつもと違う夏を(東京はまだ梅雨明け宣言が出ていませんけど)いかがお過ごしでしょうか。

 きょうはしばらく積んでしまっていて(といっても電子でですが)少し前からちょっとずつ読み進めている本と、再読したい本について書こうと思います。



 『18歳の著作権入門』(福井健策/ちくまプリマー新書)は引用のルールをちゃんと確認しておきたいなという気持ちから買いました。
 学生時代、英語の論文(レポート)の書き方を教わったとき、頭に刻みこまれたのが「剽窃が見つかったらたいへんなことになる」でした。もちろん剽窃(盗用)しようと思っていたわけではないんですが(笑)、おっちょこちょいのわたしとしては「出典を書き落としたり、引用方法を間違えたりしたことが原因で単位がもらえなかったら困る!」とひどく神経質になったのを覚えています。

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(↑神経質になりすぎて、出典を明記する際、二度目以降も怖くて略せなかった3年前期のゼミ論(笑)。先生から「略記してよい」とコメントが。自分でも呆れるほどの小心者。まだワープロ(!)が使えず、手書きでした……。)

 いまもブログやツイートでひとの文章などを引用するときは気をつけているものの、「自分のやり方は本当に大丈夫なのか?」と気になっていました。
 そんなわけで手に取った『18歳の著作権入門』ですが、読み進めているうちに当初の関心とは違うところで、腰を抜かすほど驚いたことがひとつ。ソーシャルメディアの利用規約についてです。以下、第11章から引用します。

確かに同意しない訳にもいかなそうな利用規約ですが、皆さん、その内容はご存じですか。ツイッターでいえば、たとえば前述の公式RTやマスメディアでの転載など、皆さんはツイッター社が認める「ツイートの流用」に全て同意したことになっています。その期間は永久、地域は全世界、つぶやきの改変も自由なら、第三者の商売に使わせることもツイッター社の自由という、結構驚きの条件です。というか、ほとんどのソーシャルメディアで、利用規約の内容は似たりよったりです。
(福井健策. 18歳の著作権入門 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.997-1000). Kindle 版. )


 ここを読んでから、わたしが使っているFC2ブログとツイッターの利用規約を確認しました。もうもう驚きの強い言葉が使われています。ここではツイッターの利用規約の「ユーザーの権利およびコンテンツに対する権利の許諾」から引用します。

ユーザーは、本サービス上にまたは本サービスを介してコンテンツを送信、投稿または表示することによって、当社が、既知のものか今後開発されるものかを問わず、あらゆる媒体または配信方法を使ってかかるコンテンツを使用、コピー、複製、処理、改変、修正、公表、送信、表示および配信するための、世界的かつ非独占的ライセンス(サブライセンスを許諾する権利と共に)を当社に対し無償で許諾することになります(明確化のために、これらの権利は、たとえば、キュレーション、変形、翻訳を含むものとします)。

「当社に対し無償で許諾することになります」って……。「そんなことも知らなかったのかよ」という方もいらっしゃるかもしれませんが、わたしのほかにも利用規約をちゃんと読んでいなかったという方がいらしたら、ぜひ一度自分が使っているソーシャルメディアの利用規約を確認してみることをお勧めします!



 さて、再読したいと思っている本は安西徹雄さんの『英語の発想』(ちくま学芸文庫)です。この本は……なんと言ったらいいのかな、わたしが訳文を作るときの意識が大きく変わるきっかけになった一冊です。自分のなかでは特に過去形と現在形の使い方について目の前がパーッと明るくなったような記憶がありました。それは第四章 客観話法か共感話法かの「日本語の時制」「過去を現在形で語る」あたりを読んでのことだったと思うのですが、先日ひさしぶりにぱらぱらとめくってみたら、もっと最初のほうからきちんと読みなおせば、あらためて自分の頭のなかが整理できそうだなと思って。
 きょうはすでに長くなってしまったし、こちらの本についてはまた、ちゃんと読みなおしてから書こうと思います。とにかく、翻訳に興味がある方にはおすすめの一冊です!

プロフィール

島村浩子

Author:島村浩子
東京下町在住の翻訳者。ミステリ・ロマンス・ノンフィクション・児童書など訳してます。本のほかに映画・洋楽・ミュージカルが好き。
Twitter: @rhiroko
Instagram:@reepicheeph
Fedibird(マストドン):@rhiroko
Bluesky:@rhiroko
タイッツー:@rhiroko
訳書一覧はWorks 仕事をご覧ください。

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