FC2ブログ

03

04

コメント

気持ちのざわつきと『ゆかいな床井くん』

 COVID-19関連でいささか落ち着かない毎日を過ごしています。最近はSNS(わたしの場合はTwitter)をチェックする時間を限っていたのですが、先週半ばぐらいから急にニュース関係のアカウントを中心に一日に何度ものぞいてしまったり。イベント自粛要請や休校要請が出たあたりから特にですね。
 先週、観劇でご一緒した同業者さんとは「3.11のときと似てるね」という話になりました。どの情報が正しいのか見きわめがむずかしく、自分はどうすればいいか判断に迷います。

 いまはできるだけ気持ちを穏やかに、自分にできることをするために、2011年の震災や昨年10月の台風19号のときの経験を思いだして、これからしばらくは次の方向でやってみようと思います。

☆ネットでニュースをチェックするのは決めた時間だけにする(気になったことを検索するだけのつもりが、気がつくと長い時間、ほかのことまで追ってしまっていたりするので)。
☆テレビよりもラジオ(テレビをぜんぜん観ないということではないです)。
☆ふだんどおりに仕事や勉強を進めるのは無理とある程度割り切り、できるときは読書なり家事なりから達成感や満足感を得るようにする。

 ふだんよりも読書の時間を増やそうと思っている/すでに増やしているという方もきっといらっしゃいますよね。そんな方のために、少し前に「読んでよかった!」と思った本を一冊ご紹介します。戸森しるこさんの『ゆかいな床井くん』(講談社)です。



「よい児童書は大人が読んでもおもしろい」ことは周知の事実ですが、本書に描かれている小学六年生の心の動きは、人が大人になっても引きずっていがちなもので、だから大人の心にも響いてくるという気がしました。語り手の暦(こよみ)がいい子すぎないこと、ひとりでいるのがOKな子だという設定もよかったです。暦の同級生である床井くんは人の気持ちを察したり、広い視野を持つのがうまい子。床井くんと暦の目を通して、友達やきょうだいの関係って、ある角度から見ただけでは本当のところはわからないということが示されます。人づき合いにむずかしさを感じたことのある人は、年齢にかかわらず何かヒントが得られるかもしれません。

 こういうときだからなるべく明るい気持ちで読める本を探しているという方は当ブログの「翻訳書ドミノ」「本」仕事」のカテゴリの記事をのぞいてみてください。もともと人の心を前向きな方向へ動かす作品や読後に豊かな気持ちになれる本、ユーモアのある本が好きなので、そうした作品をおもに取りあげています。

プロフィール

島村浩子

Author:島村浩子
東京下町在住の翻訳者。ミステリ・ロマンス・ノンフィクション・児童書など訳してます。本のほかに映画・洋楽・ミュージカルが好き。
Twitter: @rhiroko
Instagram:@reepicheeph
Fedibird(マストドン):@rhiroko
Bluesky:@rhiroko
タイッツー:@rhiroko
訳書一覧はWorks 仕事をご覧ください。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード

QR

*32*

Designed by

Ad