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〈タイラー・オークリー 君は君のままで〉

(2016/03/24)

 この記事を書こうと思っていたら、きのうの毎日新聞にいまユーチューバーにあこがれる小学生が多いという記事を見つけました。ある調査では小4男子の将来なりたいもの第3位になったんですって。

 〈タイラー・オークリー 君は君のままで〉は800万人のサブスクライバーがいるアメリカの人気ユーチューバー、タイラー・オークリーのドキュメンタリーです。



 わたしはこれを見るまでタイラー・オークリーの人気や影響力の大きさを知らなかったんですが、タイラーは自身がゲイであることを公表していて、LGBT関連の活動家でもあり、オバマ大統領と面会したり、大統領夫人と対談したりなんてこともしているそう。1989年3月22日生まれ。27歳になりたてですね。

 このドキュメンタリーではタイラーがファンとじかに会って交流する場面なんかも収録されているんですが、熱烈なファンのなかにはタイラーと写真を撮るとき、感動のあまりぶるぶる震えだしてしまう人もいて、最初は驚きました。

 ゲイであるタイラーに理解のあるママ、「セラピーを受ければ治せるはずだ」と言った実父、拒食症にもなったタイラーの大きな支えとなってくれた先生、タイラーがいまほど有名でないときから注目していたというジョン・グリーンなどが登場します。ちなみに実父はタイラーのママとは離婚しているんですが、いまタイラーとのあいだには一定の折り合いがついているようです。

 この作品はドキュメンタリーという形で、ゲイの人物、そのまわりの人々がカミングアウトについて語るところを映像で見たり、生の声を聞いたりできたのがよかった。わたしはNetflixで見ましたが、Amazonプライムのコンテンツにもなっているようです。

 冒頭にリンクをはった記事の話に戻ると、小学生なりにどういう動画がウケるかを「研究」してみたところはすごいなと思いました。そういうすごい子がいるからこそ、この竹内氏が児童たちと持ったような時間をすべての学校で持つようにしたほうがいいんじゃないでしょうか。というか、ネットを使うとき気をつけるべき点は、大人もきちんと学ぶ必要がある気が。わたしはあらためて教えてもらいたいと思うことがたびたびあります。



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〈RICKI AND THE FLASH〉

(2016/03/18)

 映画〈RICKI AND THE FLASH〉(邦題〈幸せをつかむ歌〉)を観てきました。小さい映画館で割引デーではあったけれど、平日午前中からほぼ満席。さすがメリル出演作って感じでしょうか。

 わたしがこの映画を観にいったのはひとえにリック・スプリングフィールドが出ているから(笑)。高校生のときに初めて好きになった「外タレ」だったのですよ、彼。ちなみにきっかけは〈ジェシーズ・ガール〉ではなく〈アフェア・オブ・ザ・ハート〉ね。

 映画としては正直あまり期待していなかったのだけれど、「観てよかった」と思いながら映画館をあとにしました。人種差別・同性愛差別、ジェンダーロールの問題などが少しずつ盛りこまれていたり、エコ・フレンドリー&ヴィーガンな花嫁が登場したり、個人的に「はいはい」という感じのところ、フックとなったりする点がいくつもあったからだと思います。

 メリル演じる売れない女性ロック・ボーカリスト、リッキーが途中、ストーンズの歌を歌ったあと「ミック・ジャガーは結婚離婚をくり返し、子どもを何人も作り、好きに生きても嫌われない。パパだから。でもママはギグのために一回子どもの行事をパスしてしまっただけで叩かれる」というような思いを吐露する場面があります。そこに関連しては、いまメリルが映画界における男女平等を実現するために行動していること、〈愛と哀しみの果て〉があれだけ「メリル・ストリープの映画」でありながら、クレジットはロバート・レッドフォードの名前が先だったこと、その〈愛と哀しみの果て〉でカレンの人物造形をめぐってメリルと監督の意見がぶつかった箇所があったことなどを思いだしたり、考えたり。

 リックはね、重要な役どころであるグレッグ(リッキーのバンドのギタリストであり現在のパートナー)を好演していました。元ファンとしてはホッ(笑)。

 メリルはストーンズのほかにトム・ペティやU2、あとピンクやレディ・ガガの曲を歌ってました。特にU2の I STILL HAVEN'T FOUND WHAT I'M LOOKING FOR はよかったなー。いまさらだけど、声もいいし、歌もうまい人ですね。
 ラストはリッキーの息子の結婚式シーンで、ちょっと〈マンマ・ミーア!〉な雰囲気もありました。




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翻訳書ドミノ 第19回

(2016/03/13)

 あ、あれ、おかしいな、3月になったらサクサク更新するはずだったのに……ということで、なぜか3月にはいって初めての更新ですが、本日は翻訳書ドミノの19回。前回の『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』から「キーワードがミュージシャン」つながりでE・B・ホワイトの『白鳥のトランペット』(松永ふみ子訳・福音館書店刊)へ。『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』はタイトルにもあるグレイトフル・デッドがロックバンド、『白鳥のトランペット』は主人公ルイがトランペッターです。ちなみにルイは声の出ない白鳥。



 おもしろい児童書は年齢にかかわらず人を惹きつけるもの。わたしもよく人と話すときに「大人も子どもも楽しめる作品」なんて言ったりしますが、この本は大人と子どもが同じところで笑いつつも、その笑いの種類というか度合いがちがうかもと感じた本です。この作品の魅力についてはこちらのページの担当編集者さんからのメッセージにあますところなく書かれているんですが、ここにもおもしろさのポイントとして指摘されているルイの両親のコミカルな会話、「人間の大人たちの、多少打算的でありながら良心的でもあるという世俗的健全さ」が、たぶん大人の読者が読むと「あるある」度「わかるわかる」度がすごく高くて、しみじみとおかしいと思うんです。本書の帯には「『ちびっこスチュアート』『シャーロットのおくりもの』の作者による小粋な物語」とあるんですけど、もうほんと「小粋」という言葉がぴったり。さすがE・B・ホワイト!

 E・B・ホワイトといえばピューリッツァー賞を受賞していて、Elements of Styleというアメリカで超有名な文章指南書の共著者であるのですが、少し前にこちらのバージョンの表紙を見てぎょっとしました。これ、大学時代、作文の授業の副読本だった……けど、わたしはほとんど開いたことがなかった……そしてそのまま何年か前にさよならしてしまったような(汗)。学生時代はとにかく無事に卒業することしか考えてなかったんだよなあ。最近、いまに輪をかけてへなちょこだった自分を反省することがたびたびです……。


プロフィール

島村浩子

Author:島村浩子
東京下町在住の翻訳者。ミステリ・ロマンス・ノンフィクション・児童書など訳してます。本のほかに映画・洋楽・ミュージカルが好き。
Twitter: @rhiroko
Instagram:@reepicheeph
Fedibird(マストドン):@rhiroko
Bluesky:@rhiroko
タイッツー:@rhiroko
訳書一覧はWorks 仕事をご覧ください。

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