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調べもので参考になったコラム

(2016/02/29)

 ことしは29日まであるけれど、やっぱり2月は逃げていった……ということで、ややひさしぶりの更新です。確定申告もこのあとゼロからのスタートだぜ……がんばらねば。

 きょうは調べものをしていて見つけたアメリカの教育に関するコラムのお話です。

 アメリカの学校のようすは、本やドラマを通してなんとなく知っていることは多いものの、わたしは留学経験はないので、イメージがつかめない部分があります。さらに、昨年参加したこちらのイベントで、アメリカでは小学校から「読書」がカリキュラムのなかで大きなウェイトを占めているというお話をあらためてうかがい、具体的なところを知りたいなと思っていました。
 そんなとき、出会ったのが織井弥生さんの〈子どもの可能性を引き出すアメリカ最新教育事情〉というコラムです。2009年から2014年にかけて学研出版サイトに連載されていたもので全50回。調べものに関係ありそうだったり、タイトルに興味をひかれたりした記事しかまだ読めていませんが、とてもわかりやすく、客観的に書かれていて、情報量が豊富だと思いました。
 
 第36回 小学生の読解力 では読書指導の具体的な内容が紹介されています。
 第14回 アメリカ人の論理的思考 ではクリティカル・シンキングやレポートの書き方の指導が小中学校からどのように行われるかが詳しく書かれています。

 わたしはいまの日本の教育事情にくわしくないし、自分の小中高時代の記憶もネンレイテキニかなりアヤシイのでありますが、レポートの書き方ってちゃんと教わったのは大学生になってからだった気がします。それも英語で書くゼミ論・卒論の準備としてだったので、日本語でのレポートの書き方は、もしあったとしてもとても簡単にしか指導されていないはず。
 クリティカル・シンキングやそれにそった文章の書き方を知っていれば、社会に出てからとても役立つというのはほんとうにそうだと思うので、強化されていく方向にあるといいなあと思います。


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17

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ぴんとこない

(2016/02/17)

 ルース・レンデル女史の前でしばし、悩む。むかしからよく、ミステリに詳しい人にレンデルがお好きでしょうと言われるのだけれど、じつは微妙に、ぴんときていないのである。レンデルは多作だし、わたしは自己流で選んできたので、もしかしてはずればっかり読んでるのかも、と内心、とても不安に思っていた。

 ↑は『少年になり、本を買うのだ 桜庭一樹読書日記』からの引用です。二、三年前にこの箇所を読んだわたしは「こういえばいいのか!」と膝を打ちました(ちと大げさ?)。



 レンデル作品がどうこうという話ではありません。
 本や映画に関して、知り合いの多くが絶賛しているのに、自分はどうも乗れなかった……ということがときどきあります。ほかの人の感想を聞いたり、ツイートを読んだりして、「おもしろそう!」と期待して手にとったり、映画館へ足を運んだりしたら、「あ、あれ?」という感じ。
 ようするに、「自分にはほかの人がいいというポイントがいまいちわからなかった」わけです。ここで、その作品の話になったときにうっかり「どこがいいのかわからない」なんていい方をしてしまうと、批判のように響いてしまいます。すると、カチンときた支持派の人から「こちらはあのよさがわからない人がわからないわ!」といわれたりして、こちらはそのことにカチンときて、なんだかその場がどよよ〜んとした雰囲気に……なんてこともあるかも?
 いっぽう「ぴんとこない」といういい方は、響きにゆるさがあるし、「あくまでも個人の好み」という感じが出るので平和です。たとえば、わたしがすごくいいと思っている作品を、だれかに「わたしはぴんとこなかったな〜」といわれたとしても、「あれ、そうでした?」ぐらいでおわりそうな気がします。
 そんなわけで、桜庭さんの文章を読んでから、わたしはたいへんお世話になっている気がします——「ぴんとこない」に。このブログではこちらの記事で使っていました。

 ちなみに桜庭さんはその後『長い夜の果てに』(バーバラ・ヴァイン名義)でレンデルのおもしろさを堪能されたようです。レンデル・ファンの方はご安心を〜。




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翻訳書ドミノ 第18回

 きょうは翻訳書ドミノの第18回です。前回の『ボーイ・ミーツ・ボーイ』から「著者がデイヴィッドさん」つながりで『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』へ。



 先週、日比谷図書文化館で開かれている〈祖父江慎+コズフィッシュ展〉に行ってきたのですが、そのとき「そういえばわたし、祖父江さんがブックデザインを担当した本て持ってないかも……」なんて考えながら歩いていたら、ありましたありました。会場で展示されていたうちの一冊、それが本書でした。そうかそうか、このかっちょいいブックデザインは祖父江さんだったのか……気づいていなかった(忘れていた?)わたし(苦笑)。

 展覧会には平日の夕方に行ったのですが、なかなかのにぎわいぶり。休日は混んでたりするのかな?
 展示は祖父江さんがブックデザインを考えるときのメモや校正刷りなどもあって、おもしろかったです。「わ、ここまでこだわるんだ」とか、おどろく部分もあり。わたしは印刷や製本に関する知識がないんですが、知識のある人が見ると何倍も楽しめるんだろうな〜。

『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』は糸井さんが監修・解説となっていて、冒頭に推薦の言葉が寄せられていることからもわかるとおり、ほぼ日が好きな人と親和性の高い本だと思います。
 この本、2011年刊行なんですよね。冒頭の文章に3月11日の大震災への言及がありました。

 日本は、もう、それ以前には戻れない。だったら、戻るんじゃなくて、「横へ向こうへ、前へ後へ」の精神で、新しい道を歩んだらどうだろう。
 上を向いて歩くのはいいけれど、上をめざしてばかりというのは、どうもちがうみたいです。
(中略)
 日本の未来を育てるための人やネットワークが、あちこちに芽吹いているような気がします。
 偶然ですが、そんな時期にこの本が日本で発売されるのは、なんだかとてもいいことだと思います。


 本書に関係して書いておきたいのは、著者のひとりで「デイヴィッドさんつながり」のデイヴィッド・ミーアマン・スコット氏の著作、World Wide Rave: Creating Triggers that Get Millions of People to Spread Your Ideas and Share Your Storiesという本の存在。こちらKindle版がずーっとフリーで公開されてます。この本について知ったのは、『グレイトフル・デッドに〜』の訳者であり、ミセス・スコットでもある渡辺由佳里さんのツイートでだったかと思います。もうね、おもしろくて、たしかひと晩で一気読みでした。んでもって「わたしもブログをやろう」と決めたのです。あとでうかがったのだけど、由佳里さんがブログを始められたのもこの本がきっかけだったとか! 企業などでなく、個人レベルでも参考になるところが多い本です。こちらも邦訳が出ればいいのに。




プロフィール

島村浩子

Author:島村浩子
東京下町在住の翻訳者。ミステリ・ロマンス・ノンフィクション・児童書など訳してます。本のほかに映画・洋楽・ミュージカルが好き。
Twitter: @rhiroko
Instagram:@reepicheeph
Fedibird(マストドン):@rhiroko
Bluesky:@rhiroko
タイッツー:@rhiroko
訳書一覧はWorks 仕事をご覧ください。

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