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Peter Barakan's Live Magic

(2015/10/26)

 24日にPeter Barakan's Live Magicでフェス初体験をしてきました。恵比寿ガーデンホール内のホールとルーム、それにガーデンシネマの3会場だけのコンパクトなフェスだったので、体力が不安なお年頃(笑)の人でも大丈夫。たまに階段とかに腰かけている人もいたけど、椅子がいっぱい用意してあったので座るところは見つけやすかった。観客の平均年齢が高め(たぶん)だからかな。でも、ちっちゃな赤ちゃんを連れた若いカップルもいたし、幅広い年齢層が聴きにきていた印象でした。

 わたしたちが聴いたのはグルムルI'm with Herダイメ・アロセナデリヒ、そして濱口祐自さん。
 入場してからグルムルのスタートまで少し時間があったので、まずは腹ごしらえ。昨年人気ですぐ売り切れてしまったというガンボは食べられたけど、バラカン家のレシピで作ったというメニューが14時ごろにすでにすべて「ソールドアウト!」だったのがちょっぴり残念でした。でもフェス飯も初体験できたし、おいしくて楽しかった。

 グルムルはマイクのせいか(?)PVのほうが声がいいかもと感じたところもあったけど、その分バックのピアノのよさに気づいたり、ゆったりと楽しめました。かわいさも手伝って会場が大いに盛りあがったのはガールズユニットのI'm with Her。カントリー&ケルトな感じの楽曲は、一緒に行った友達もとても気に入ったみたいで、ちょうどわたしたちが外の空気を吸いに出たとき、彼女たちが車で会場をあとにするところだったので、手をぶんぶん振ってお見送り。

 行ってよかった!な満足感をさらに高めてくれたのは、最後の濱口祐自さんのステージ。ギターのテクニックとかそういうことは皆目わからないのだけど、すごおおおおくよかった! 話もおもしろかったし(一部オヤジギャグでしたが・笑)。濱口さんとI'm with Her はもっと曲数やってほしかったくらい。

 そうそう、濱口さんはやはり人気が別格なせいか、彼だけステージ前に会場が完全入れ替えになりました。彼のステージのために早めにルームのなかに入っていたわたしたちは慌てて外の列に並びにいくことに。来年以降、またこのフェスで濱口さんを聴く場合はここ注意ポイントだな〜と思いました。

 濱口さん以外は知らないアーティストばかりだったので、今回はわたしが友達を誘った手前、ちょっと不安もあったのだけど、大いに楽しめたフェスでした。来年も開催されたら、また行きたい。体力不安な人間でも楽しめるフェス、ありがたいです。


(↑濱口さんのギター、最高です)


(↑I'm with Her )

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ミュージカル〈トップ・ハット〉

(2015/10/15)
 ミュージカル〈トップ・ハット〉東京公演、3日目の10月2日と千秋楽の10月12日に行ってきました。2013年ローレンス・オリヴィエ賞3冠(最優秀新作ミュージカル賞含む)作品です。


 
 もうね、ロンドンまで行かなくても英国キャストでもこの舞台を見られたことが本当に幸せ。すばらしかった。
 ツイッターにも書いたけれど、ダンス、歌、衣装、美術、何もかもが最高にすばらしい。隅から隅までエンターテインメントの塊みたいな舞台です。この完成度の高さはなんなんだろうと頭がぐるぐるしてしまうくらいなんですが、その答えはプログラムに載っていた振付担当ビル・ディーマーのつぎの言葉にあるような気がしました。

アンサンブルであれ、役者が変わる度、わたしは劇場に赴いてチェックを欠かしません。ミュージカルは正確さが何より大切な芸術で、少しでも崩せば、作品全体に影響することをよく知っているからです。

 たぶん彼のこの言葉にこの作品の関係者、出演者全員の姿勢が表れているのではないでしょうか。
 
 観劇1回目はとにかくダンスに魅了されたけれど、2回目は歌唱のすばらしさも強く感じ、そういえば4月にヅカ版観たときも歌が印象に残ったものなあと思い出しました。

 とはいえ、やはり圧倒されるのはオープニングのPuttin' on the Ritz と1幕最後のTop Hat, White Tie and Tails のタップ。主演のアラン・バーキットさんも全幕を通して好きなナンバーのひとつにTop Hat を挙げています——理由は「(ぼくにとって)ハードな1幕が無事に終わる……」という安堵感もあるそうだけれど。それに千秋楽2幕目のCheek to Cheek (主役ふたりのデュエット・ダンス——上の動画にも収録されている見せ場)はスピード感が格別で、本当にすごかった。踊り終わったあと拍手がやまなかったし、アランさんも相手役のシャーロットさんもそれを噛みしめるかのように長めの間を取っていたように見えました。
 
 上に隅から隅までエンターテインメントの塊と書きましたが、主役ふたりばかりでなく、ふたりを囲む主要登場人物4人(結婚3年目にして倦怠期気味のプロデューサー夫妻、そのプロデューサーの従者、服飾デザイナーのアルベルト・ベッディーニ)も個性豊かだし、ホテルのボーイやメイドといった脇役もそれぞれ少しずつ見せ場があったりと、単なる「その他おおぜい」に終わっていないところがみごとな脚本です。
 サントラ盤を買ってからわたしが特に好きになったのはアルベルト・ベッディーニ。もう彼が歌うLatins Know How は聴きながらにやにやしっぱなし。彼、自己中のようでいてデイル(シャーロットさん演じるヒロイン)が落ちこんでいるときにはちゃんと気づいてくれるし、ジェリー(アランさん演じるヒーロー)よりもいい男かもしれないと思ったり(笑)。

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(↑アルベルトを演じる役者さんは素顔も濃かった(笑))

 2回見れば満足するだろうと思っていたのだけれど、2回見たらかえってはまってしまって、いまはもう1回見たいという気持ちでいっぱいです。16日からの大阪公演、東京から大阪まで追いかけていく人もいるんだろうなあ。行ける人がうらやましい。

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『薔薇のウェディング』が2015年上半期大賞&ベスト作品に

先日、拙訳の『薔薇のウェディング』がロマンス小説レビューサイト〈勝手にロマンス〉さんの2015年上半期大賞作品に選ばれました。これに先立っては翻訳ロマンス読書会のツイッター企画で2015年上半期ベスト作品の投票で1位を獲得。どちらもシリーズファンのみなさんの本作に対する愛情をひしひしと感じる結果でした。著者ブロックマンの強い思いのこもった作品はやっぱり強かった。本作の著者あとがきは読んだときも訳したときも校正のときも、胸が(そして目頭も)熱くなりました。

 7月の終わりには本作がその一部であるトラブルシューターズ・シリーズのコアなファンの集い、〈TSSサミット〉(!)なるものが開かれ、シリーズ訳者の阿尾正子さんとともに参加してきました。当日の詳しい様子は主催者さんと参加者さんがこちらこちらのブログ記事にまとめていらっしゃいますが、参加者さん全員が原書読みでもあり、人数も全員で6人というヒジョーに濃い会でした(笑)。
 このとき参加者さんたちを見ていて感じたんですが、コアな読者さん同士は倍速で話が通じる快感とかありそうですね。訳者でありながら、わたしは「サミット」という言葉に及び腰になっていたんですけど、この会の場合、参加者を限定したのは賢明だったのだろうなあと思いました。
 コアな読者さんはシリーズを未邦訳分まで原書で読んでいたり、オーディオブックをくり返し聴いていらしたりと、もう本当に読みこみ方が深く、背景知識も豊富。それでいてわたしのようにへなちょこな訳者にも大人で寛大な態度で接してくださるのがありがたく、楽しい時間を過ごしてきました。

 ロマンスにしてもミステリにしても、オフ会や読書会に参加して自分の無知ぶりをさらしてくるのはいかがなものかという気がするときもあるのですが、最近はわたしの仕事は翻訳なのだからと割りきる(というか開きなおる?・苦笑)ことにしています。実際に拙訳を読んでくださっている読者の方々にお目にかかると、「そういう読み方をされているんだ!」という驚きや発見があったりしますし。「お客さまの顔が見えるようになった」部分もあります。オフ会や読書会に参加されるような方が読者さん全体を反映しているわけではないとは思うのですが。

 こういう会に参加して感じたことを、今後なんらかの形で仕事に生かしていければ。

*『薔薇のウェディング』に関しては当ブログでも何度か記事にしています。こちらとかこちらとか。よろしければご覧ください。



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翻訳書ドミノ 第14回

(2015/10/03)

 今回は翻訳書ドミノの第14回。「主人公(ヒーロー)が本来なら受けられるはずの支援を受けられず、ほぼ孤立無援状態」つながりで『超音速漂流』へ。第13回で取りあげた『遠い夏の英雄』ではSEALSの公式の支援を受けられないトムがチームメイトの協力を得てテロリストを追いましたが、『超音速漂流』では、ミサイル攻撃を受けた超音速旅客機ストラトンの乗客でアマチュアパイロットのジョン・ベリーが、ストラトンの墜落を望む関係者に妨害を受けながら、巨大機を操縦してサンフランシスコへ帰還するという不可能に挑みます。



『超音速漂流』は航空パニック小説の大傑作。航空パニック+謀略小説といった感じで、困難につぐ困難のハラハラドキドキと、保身をはかる人間ーーミサイル誤射を隠蔽したい軍人、莫大な保険料支払いから逃れたい航空会社と保険会社の担当責任者ーーの醜さや弱さが描かれています。高高度で脳損傷を負った人々がときに暴徒となって襲いかかってくる恐怖も。著者のひとりトマス・ブロックが本職のエアライン・パイロットという作品背景に説得力があります。
 本作を初めて読んだのは20年ほど前。英語で読んだのですがページを繰る手が止まらず「これぞページターナー」と思ったのを覚えています。時間がたつと忘れてしまうところももちろんいっぱいありますけれど、「おもしろかった!」という満足感は褪せることのない作品です。
 こちらの記事にもちらっと書きましたとおり、わたしが世話人をしている読書会が9月27日に開かれました。27日の読書会の課題書はハイジャックものの傑作『シャドー81』。そんなわけで、課題書とゆるく結びつけられるかなと少し前に本書を再読しておいたのですが、寝る前に読むとドキドキが強すぎて安眠の妨げになりそうでした(苦笑)。いまも流通していればこの作品を読書会の課題書にしたかったところです。もちろん『シャドー81』も非常におもしろい作品ですから、27日の読書会はおおいに盛りあがりましたけどね。



 先日の読書会はわたしが司会を務める番だったので、司会をしながら気づいたこと、あとで反省したことなどがありました。そうしたことについてもまた機会があったら書ければと思っています。

プロフィール

島村浩子

Author:島村浩子
東京下町在住の翻訳者。ミステリ・ロマンス・ノンフィクション・児童書など訳してます。本のほかに映画・洋楽・ミュージカルが好き。
Twitter: @rhiroko
Instagram:@reepicheeph
Fedibird(マストドン):@rhiroko
Bluesky:@rhiroko
タイッツー:@rhiroko
訳書一覧はWorks 仕事をご覧ください。

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